二匹の小国民の子らが、どす黒いナントカ還元水の底で話していました。 「クラムボンはだまっていたよ」 「クラムボンはむっつりだまっていたよ」 「クラムボンは法の規定どおりだまっていたよ」 「クラムボンはむっつりだまっていたよ」 右のほうや西のほうは先行きが暗く死の世界のように見えます。そのはてのない天井を、つぶつぶ血税が流れていきます。 「クラムボンはだまっていたよ」 「クラムボンはむっつりだまっていたよ」 「それならなぜ、クラムボンはだまっていたの?」 「国対の指…知らない」 つぶつぶ血税が流れていきます。小国民の子らもぽつぽつと消費税を吐き出しました。それはゆれながらミサイル防衛費のほうへと消えていきました。 「クラムボンは死んだよ」 「クラムボンは殺されたんだよ」 「クラムボンは自殺したんだよ…」 「殺されたよ」 「それならなぜ殺された?」 「選挙の都…わからない」 そのときです。にわ
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