まさかのV逸の悔しさを胸に、今季に臨む福岡ソフトバンク。2019年まで契約を延長した工藤公康監督の下で、再びの独走優勝を目論む。 新戦力での注目度ナンバーワンは、何といってもドラフト1位で5球団競合の末に獲得した剛腕、田中正義。しかし春季キャンプでは制球に苦しみ、疲労で状態も上がらずに開幕2軍スタートが決定。まずは焦らず。長いシーズンの中で、どのタイミングでプロデビューできるのか。ファンの注目度は高い。 近年の戦略通り、田中以外の新人は、2位・古谷優人、3位・九鬼隆平らすべて高校生。今季に限れば、新外国人の働きが重要になる。その目玉は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でキューバ代表として改めてその長打力を見せ付けたデスパイネだ。昨季まで千葉ロッテに所属し、来日3年目の昨季は打率2割8分0厘、24本塁打、92打点。かつての長距離砲・李大浩のような、もしくはそれ以上の活躍をできれば