身近な人に客観的な意見を聞く エンリオ・モリコーネ(1928~)ローマ出身のエンリオ・モリコーネといえば、史上もっとも偉大な映画音楽作曲家。 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』など、セルジオ・レオーネ監督とのコンビで頭角を現し、『アンタッチャブル』でグラミー賞を受賞、アカデミー賞にも6回ノミネートされている、文字どおりの巨匠です。 そんなモリコーネには、一風変わった習慣があるのだそうです。曲をつくると、真っ先に妻に聞かせるというもの。 そして映画監督よりも先に曲を聴いた妻は、曲調の良し悪し、映画の雰囲気に合っているかなど、さまざまなアドバイスをするそうなのです。 それどころか、映画監督がどの曲を使うべきか迷っているとき、彼女の意見が重要視されることもあるほど。 でも、なぜモリコーネは妻の意見をそこまで重視するのでしょうか? その理由は、どんな仕事をする人でも、自分の成果物を客観