クロスサイトスクリプティング(Cross Site Scripting)は、ユーザーの入力内容によって表示が動的に変わる Web ページにおいて、悪意のあるスクリプトが Web サイトに入り込んでしまう脆弱性です。XSS と略され、この脆弱性を用いた攻撃手法を XSS 攻撃と呼びます。 本記事では、このクロスサイトスクリプティングの概要と、攻撃の種類、被害の発生状況、Web アプリケーションにおける対策方法について解説していきます。 クロスサイトスクリプティングとはなにかクロスサイトスクリプティングは、その名の通り対象となる Web サイトの範囲を超えて、外部から任意のコードを埋め込んで実行できるコードインジェクション攻撃です。 Web アプリケーション内部において、ユーザーが入力したデータに対してバリデーションやエンコードを行わずに画面出力の処理を行っている箇所で発生します。攻撃に成功す