――皆さんはそれぞれ長らくOSSに関わられて来られたわけですが、その中でOSSを取り巻く環境の変化についてどのように感じていらっしゃいますか。 黒坂:OSSは、目的や意義が3世代にわたって大きく変わってきたように感じています。Linuxなど中心となるプロジェクトがあり、その開発に貢献したいという開発者が大勢を占めていたのが第1世代。その後の2004〜5年くらいから、そうした文化を引き継ぎながらも、「コスト削減」を目的に企業が使うようになり、オープンな環境での開発による進化速度や品質向上に価値を見出した開発者が増加しました。「OSSに貢献したい」というより、「新しい何かを生み出すためにOSSやOSSという開発手法を利用する」という価値観の変化が見られたのが第2世代です。 そして第3世代においてはAIやIoTなどイノベーションを起こすハイエンドな技術として認識されるようになり、OSSを使うこと
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