烏兎沼佳代(うとぬま・かよ)/編集者、ふろく研究家。1961年山形県生まれ。著書に『りぼんの付録全部カタログ』(集英社)。ロックバーのママ、ジャズヴォーカリストの顔も(撮影/小原雄輝)この記事の写真をすべて見る 少女小説、ライトノベルの元祖と言われるコバルト文庫の創刊から40年、発刊総数約4500点の歴史が詰まったカタログ『コバルト文庫40年カタログ』が発売された。著者・烏兎沼佳代さんに、少女文化研究の基礎資料としても使える同著に寄せた思いを聞いた。 * * * 2016年に創刊40周年を迎えた集英社のコバルト文庫。少女小説の先駆けとして誕生し、常にそのジャンルを牽引してきた文庫レーベルだ。こうしてその歴史を振り返ると、実にさまざまな作品、作家を包含していたことに驚かされる。筆者の烏兎沼佳代さんもコバルト文庫との出合いは「少女小説の代名詞になる前の作品」だったという。 「リアルタイムで
![コバルト文庫創刊40周年 全4500作品の軌跡たどるカタログ誕生 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/775de11305b35b5bc5d49a8c0eb9239af249e97d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Faeradot.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fb%2Ff%2F1200xm%2Fimg_bf1b53838a9f4e39f948a420d793b99b27614.jpg)