もはや私的なメモのようなもの。 1996年、新しいもの好きな父がNEC社製ウィンドウズパソコンを購入した。これが私とワードプロセッサの出会いだった。パソコンというものは「なんでもできる」が「目的がなければなにもすることがない」。最初、ただパソコンとして家にあるだけだったそいつを、私はいじりたいという気持ちに駈られた。 CPUはPentium 75Mhzなどというウルトラロースペック。メモリは8MBのSIMMが2枚刺さっていた(ああ懐かしきSIMMメモリ)。HDDは32GB程度ではなかったろうか。よくもまあWindows 95が動いたものだと今でも不思議な気持ちになる。ともあれそのパソコンは家族の誰も触らないこともあって私がほとんど私物化していた。 「で、こいつを使ってなにができる?」 答えはそう多くない。 「なんか……書いてみようかな」 そうして書き始めたのがすべての間違いだったかもしれな