第146回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞に円城塔(えんじょう・とう)さん(39)の「道化師の蝶(ちょう)」(群像7月号)と、田中慎弥(たなか・しんや)さん(39)の「共喰(ぐ)い」(すばる10月号)が選ばれた。円城さんは、同日夜に開かれた記者会見で「次の仕事は、(09年に亡くなった作家の)伊藤計劃の遺した作品を書き継ぐこと」と今後について語った。会見での一問一答は以下の通り。その他の受賞会見はこちらから。【田中慎弥さん】、【直木賞・葉室麟さん】。 ◇ ――まず円城さんから一言、今のお気持ちを聞かせて頂きます。 この度は栄誉ある賞をいただきまして、本当にありがとうございます。大変大胆な決断だったのではないかなと思っております。私の書くものはわりと奇妙な小説だと言われることが多いのですが、その奇妙な方向でやってみろと言われたとい