誰かと出会うことで、自分ひとりの頭では想像もできないことが起こるというのが『メタモルフォーゼの縁側』で描きたかったことでしたが、作品を描くことで、沢山の読者の方々や、映画を作る人たちに出会ったこと、その創作の過程を知ったことは、予想をはるかに超えた驚きと喜びの連続でした。 映画がどんな新しい作品として目の前に現れるのかとても楽しみだし、読者のみなさんと一緒にそれを待つことができるのが本当に嬉しいです。 75歳の老婦人が出会ったもの、それは少年たちの恋模様 亡き夫と通った思い出の喫茶店が閉店し、立ち寄った書店では料理本コーナーがいつもと違う場所に。 過ぎ去っていく時間に寂しさを覚えた時、彼女の目に止まったのは1冊のコミックス――。 75歳の老婦人と書店員の女子高生がBLを通じて織りなすのは、誰もまだ見たことがない日々でした。