1年前まで、長友佑都という選手を知っているのはほんのひと握の人間しかいなかった。転機となったのは、昨年5月の五輪代表2次予選。いち無名の大学生選手が五輪予選という大舞台でいきなり輝いてみせた。そしてつかんだJの舞台。FC東京で即戦力と期待される長友佑都が語る、大学サッカーの思い出と、これから。 まさにシンデレラボーイと呼ぶに相応しい躍進ぶりだった。1年前までは所属する明治大でもレギュラーでさえなかった男が、昨年5月に五輪代表候に初召集され、6月6日の北京五輪2次予選・マレーシア戦では初出場初ゴールを決めた。反町五輪代表監督の高評価と試合での活躍ぶりに、周囲が"長友とはどんな選手なのか"と色めきたったのも無理もない。 「東福岡高時代は、アンダー代表どころか国体に選ばれたこともない。だからJのクラブから声をかけてもらうどころじゃなかったですね。大学もスポーツ推薦で来てくれというところはなくて、