「オリンピックはインターネットで見たい」──2001年に刊行した『正確に間違う人、漠然と正しい人』(ダイヤモンド社)の中で、そう述べた(13「五輪、テレビ、そしてインターネット」)。 これにはいくつかの理由がある。最大の理由は、私の見たい種目が、普通の人とかなりずれていることだ。私は陸上競技のトラック種目(だけ)を見たいのだが、これはテレビでは必ずしも十分には見られない(中距離や長距離は、必ずしも全部を放映してくれない)。また、放送していても、時間によって見られないことがある。今回の北京オリンピックは、競技場と日本の時差があまりないので助かるが、そうであっても、ちょうど放映時間に用事があって見られないことが多い。録画すればよいだろうと言われるかもしれないが、目的の競技の放映時間が正確にいつになるかを予測できない。それに、いちいち録画の設定をするのは面倒だ。このようなわがままな要求に応えて