国内で広く流通しているチリ産のサケやマスの輸入価格が、現地での生産量の減少などを背景に、およそ20年ぶりの高値水準となっています。 冷凍や生鮮のサケやマスは国内需要の半分以上を輸入に頼っていて、このうちチリ産が輸入品全体の60%を占めています。 財務省の貿易統計によりますと、焼き物などに使われるチリ産のギンザケの9月の輸入価格は1年前と比べて20%、すしなどに使われるサーモントラウトは16%、それぞれ上昇しています。 チリ産全体では1990年代前半以来の高値水準で、その背景には、去年チリの養殖地で病害が広がり生産量が減ったことに加え、円安の影響があるものとみられています。 スーパーなどでは仕入れの価格が上昇していて、東京・足立区のスーパーでは、チリ産のギンザケの今月の仕入れ値が、ことし1月ごろと比べておよそ40%上昇しているということです。 このスーパーを経営する新妻洋三さんは「サケは人気