今回は医療費にかかる消費税というテーマでお話をしたいと思います。そんなこと国はやっとったんか、と驚くような話です。 医療機関は払い損 皆さんが医療機関に行って窓口でお金を払う時に、消費税を上乗せされることはないと思います。明細書を見ても分かります。医療、学校教育、埋葬料、切手販売、助産、介護保険サービスや福祉事業など13事業は、国が消費税を非課税にすると決めているからです。 でも、実は医療を提供する側の医療機関は、医療機器や医薬品、診療に使う道具を買う時、普通に5%の消費税を払っています。消費税というものは、取引に介在した企業が少しずつ分担する形になっています。医療機関は販売会社に、販売会社はメーカーに、メーカーは部品を購入する会社に、部品メーカーは材料を仕入れる会社に、消費税を払っていて、それぞれの企業が国に納める額は、受け取った消費税から支払った消費税を引いた金額になります。 病院の場