熊本市交通局がインターネットの「ヤフーオークション」に出品していた路面電車の入札が締め切られ、鹿児島県のリサイクル業の男性が128万8千円で落札した。期限の5日までに入札したのは2人だけだったが、最低価格の20万円を大幅に上回った。交通局は「スクラップを免れ、ありがたい」と喜んでいる。 落札したのは廃棄物のリサイクルを手がける同県日置市の丸山博幹さん(70)。利用できるものは再利用するという社の方針から「路面電車もここで再生し、子どもたちに遊びにきてもらいたい」と話す。 路面電車は二つの車体が中央の台車で接続された構造で長さ約18メートル、重量約30トン。丸山さんは台車と車体を分割し、4台のトラックで輸送する方針という。車体よりも輸送コストの方が断然高くつきそうで「500万円はかかるんじゃないでしょうか」と苦笑する。