自由で公正な選挙は民主主義の根幹です。マスメディアには、有権者に資する候補者の政策に関する情報を伝達する使命があります。しかしながら、今回の東京都知事選挙においても、知名度をもつ有力候補者の勝ち負けを党派や政局絡みで報じる「戦略型フレーム」の報道が先行し、市民生活に直結する政策を報じる「争点型フレーム」の報道は十分とは言い難い状況にあったものと考えます。 特に憂慮すべき問題は、マスメディアが小池百合子、蓮舫、石丸伸二、田母神俊雄―の4氏を安易に有力と判断して報道を集中させたことで有権者の選択が事実上限定されてしまった点です。例えば、早稲田大学マニフェスト研究所による各候補者の公約の検証で大差をつけて最高評価を受けたのは、無名の新人候補の安野貴博氏でしたが、報道量の少なさは致命的で、約15万票を得たものの、順位は5位にとどまりました。 もちろん、乱立する候補者の中からマスメディアが有力候補者
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