日本放送出版協会『放送』昭和18年10月号表3広告 戦時下の競馬史については明るくないのですが、これまで何度か引用した萩野寛雄 「「日本型収益事業」の形成過程 :日本競馬事業史を通じて」第5章「競馬事業に見る戦時体制」 によれば、昭和18年12月の閣議で競馬中止が決定され、以降、東京と京都でのみ「能力検定競争」として細々と続けられたようです。上掲の競馬番組の告知は昭和18年12月分までですから、最後の競馬広告となったのでしょう。 それにしても、「決戦へ人馬一如のご奉公」とは、戦時下の競馬を正当化するためのスローガンとしてはなかなかよくできたものです。ギャンブルではなく「奉公」なのであるという押し出しは、現代にも通じるものがありますね。
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