アメリカ大統領選でのトランプ氏の当選が未だ尾を引いているようですね。とりわけメディア業界のショックは大きいようです。認知的不協和の極致、“実はトランプ大統領、そんなに悪くはないんじゃね?”みたいな戯言が並び始めましたからね。まあ、トランプ氏の“本当の”問題点は、安倍晋三と共通しますから、そこへ踏み込めないのは判ります。 後出しじゃんけんのようですが、私はおそらくトランプ氏が当選するだろうと思っていました*1。なぜなら、町山智浩さんらが伝える没落したアメリカ中間層、特に“ラストベルト”の人々の姿は、EU離脱直前のイギリスの姿に良く似ていたからです*2。トランプ氏の暴言が致命的、という意見もありましたが、支持者が暴言すらも好意的に受け止め(もしくはメディアによる印象操作やトリミングと見なすか)、問題視しないのは、日本における安倍政権閣僚の“失言・失態”の嵐が致命傷になっていないことから伺えます