多くの人が待つ中、博多駅ホームに到着した0系新幹線の定期運転最終列車=福岡市博多区で2008年11月30日午後6時24分、矢頭智剛撮影 「夢の超特急」として親しまれた初代新幹線車両・0系が30日、定期運転を終えた。東京五輪直前の1964年、東海道新幹線開業と同時にデビュー。以降、3000両以上が列島の大動脈を駆け抜け、日本の高度経済成長を支えた。ラストランとなったこの日、山陽新幹線の沿線各駅には大勢の鉄道ファンが詰めかけ、最後の別れを惜しんだ。 開業当時の最高時速210キロは当時の世界最速。東京-新大阪間を4時間で、翌年からは3時間10分で結び、各国が競って高速鉄道を開発するきっかけになった。その後、車両の老朽化や新型車両の登場で、99年には東海道新幹線から引退。JR西日本に最後まで残った3編成(18両)が山陽新幹線「こだま」として走っていた。 最終列車「こだま659号」が出発する岡山駅ホ