高岡、射水両市を結ぶ路面電車、万葉線を運行する第三セクター・万葉線株式会社(高岡市荻布、竹平栄太郎社長)は新年度、ネコなどの動物を車体にペイントしたシンボル車両「ネコ電」をリニューアルする。約四十年間にわたり使用した車両の老朽化に伴い、別の車両に同じ図柄のデザインをペイントし、運行させる。 ネコ電は三セク運営より前の加越能鉄道時代から十三年にわたり運行している。公募でデザインを決め、車体全体に愛らしいネコなど動物の絵を描き、沿線の子どもたちや住民、観光客に万葉線をPRしている。車内には沿線の幼稚園や保育園の園児が描いた絵などが定期的に飾られ、万葉線と地域との交流の象徴にもなっている。 同社によると現在の車両は四十年近く使用しており、所々にさびが発生。夏場に冷房が効きにくくなるなど不具合が生じていた。 現在、万葉線では新型低床車両「アイトラム」四両、旧型車両七両の計十一両が運行し