Home 経済・事業環境 ミャンマーの政治構造(2020年総選挙で様子見姿勢の投資家が動き出す。選挙システムをわかりやすく解説) <最新の選挙見通しについてはこちら(2020年6月) とこちら(2020年10月)> 現行憲法化で3回目となる次回総選挙が1年後に迫る。 アウンサンスーチー率いるNLDが歴史的大勝を果たした前回総選挙(2015年11月8日)から4年が過ぎ、今後のミャンマー経済を見通す観点からは、選挙の動向を注視する必要性が高まっている。 次回総選挙の見通しを語る前に、まずは前提情報としてミャンマーの議会と選挙の仕組みを簡単に振り返りたい。 <議会構造> ミャンマーの議会は二院制で構成されており、上院にあたる「民族代表院」(Amyotha Hluttaw)と、下院の「人民代表院」(Pyithu Hluttaw)の二つ。 位置付けは異なるが、日本で言う参議院が上院の「民族代表院」、