本多さんが主宰する「見るだけ」のお料理教室の様子。「座って見ているだけ」の気軽さがウケて、のべ12,000人が参加しているという。リラックスしすぎて、途中で居眠りしてしまう人もいるとか 安価なお弁当屋や定食チェーンなども増え、便利な世の中になったとはいえ、夕食は自宅で調理したものを家族と食べるという人もまだまだ多いのでは? 掃除などの家事を外注することにはさほど抵抗を感じない人が多いのに、料理に関しては、手作り信仰がいまだに根強い。 そんななか、タイトルだけでドキッとしてしまう『料理が苦痛だ』(自由国民社)なる本が出版された。 なんと、お料理の先生が「料理をやめてみる」ことをすすめる衝撃的な内容である。著者は鎌倉のカフェ「リエッタ」のオーナーであり、同名のお料理教室も運営している本多理恵子さん。その独自の哲学について、話をうかがった。 料理に疲れた主婦が集う「見るだけ」の料理教室 ――家族