山口組分裂の衝撃! 関西の盟主たちを怒らせた、六代目体制の「カネ」と「名古屋支配」 岐路に立たされた暴力団 最大の理由は「カネ」 日本最大の広域暴力団山口組が分裂した。先代の渡辺芳則・五代目組長の出身母体である山健組などが脱退、新たに神戸山口組(仮称)を立ち上げた。 最大の理由は、カネである。 山口組は、05年8月に渡辺組長が引退、名古屋の司忍(本名・篠田建市)弘道会会長が跡目を継いでから、「名古屋支配」が顕著になった。その特徴は、本部へのカネの吸い上げと、窮屈な管理強化である。指揮を取ったのは、高山清司若頭だった。 銃刀法違反による収監を余儀なくされていた司六代目組長は、自身の不在中の運営を任せるナンバー2の若頭に、弘道会会長の座を譲った高山氏を就けた。本来、当代の組長と若頭が、出身母体を同じくすることはないのだが、長期不在が確実で、事実、05年11月、司6代目の懲役6年の実刑判決が確定