日本の鉄道車両は、車体や機器類を見てもそのほとんどが自国の重工メーカーや電機メーカー製で、外国製が入り込む余地は一見なさそうです。しかし、一部では外国製が多く採用されています。それはどこで、理由は何でしょうか。 外国製の車両が走る各地の路面電車 新規導入の計画も 日本の鉄道車両の多くは2020年現在、国内の電機メーカーが製造した機器や内装を、国内の車両メーカーが製造した車体に組み付けた「日本製」の車両が主流ですが、車種によっては外国製の車両が一定のシェアを持っている場合があります。 拡大画像 外国製路面電車導入の嚆矢となった、熊本市交通局9700形(2012年9月、児山 計撮影)。 それは路面電車です。2020年現在は、ドイツのボンバルディア・トランスポーテーション社製の低床路面電車が各地で運行されています。もっとも、これらの車両はドイツで造られているわけではなく、ボンバルディア社と技術提