「行政がゆがめられた」。学校法人「加計(かけ)学園」をめぐる問題で記者会見した前川喜平・前文部科学事務次官の証言は、霞が関の官僚たちにも衝撃を与えた。事務方の元トップの告発は、現役官僚や元官僚の目にどう映ったのか。 「すごい、異様、勇気」 国土交通省を審議官級で退職したOBは、顔と名前を公の場にさらした前川氏の会見に驚いた。 前川氏は「(自分の発言で)文科省としては困ったことになると思う」と言った。役人の世界では再就職先や現役に配慮して、古巣に不都合なことは言わないのが常識。「今までの官僚人生や人間関係を切ってでも訴えたかったのだろう」とOBはその覚悟を見る。 前川氏の言動をたたえる声は複数挙がった。 局長級だった国交省OBは現役時代、官邸に足しげく通った。「官僚は時の政権の使用人。有形無形の圧力に忖度(そんたく)しなくてはならない。その中で、当たり前の事実を顔を出して証言した。腹が据わっ
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