(英エコノミスト誌 2011年8月13日号) ワシントンで起きている内戦が米国企業にダメージを与えている。 偉大なるカルビン・クーリッジは「米国の仕事はビジネスである」と言ったとされる。最近は、米国の仕事は制御できない怒りだ。米国の政治家は、自国の競争力を高めることではなく、互いの目をくりぬくことに躍起になっている。 ビジネスマンは今も、米国にいることで大きな利益を得ている。「ドルチェヴィータ(甘い生活)」がイタリアのDNAの一部であるように、ビジネスは米国のDNAに組み込まれている。古参のスリーエム(3M)から、新興企業のセールスフォース・ドットコムに至るまで、米国には世界で最も革新的な企業が数多く存在する。 企業経営にとっての米国人は、サッカーにとってのブラジル人と等しい。 スタンフォード大学のニコラス・ブルーム教授と3人の学者は、20カ国で1万社を対象に調査を行った結果、米国企業の経