米戦略・予算評価センター(CSBA)のクレピネヴィッチが、サイバー戦争についての包括的なレポートを発表し、サイバー攻撃の特徴について詳述し、早急にサイバー攻撃の脅威に対する関心を高め、それに対応する戦略を考える必要がある、と述べています。ここでは、その骨子についてご紹介します。 すなわち、重要なインフラがサイバー攻撃にさらされる危険が高まっており、米政府高官などは、サイバー「真珠湾」の危険を指摘している。しかし、1930年代の空軍力についてと同様、現在、サイバー兵器がどの程度有用かを、自信を持って述べることはできない。 核兵器に比べると、サイバー兵器に対する関心はこれまで低かったが、それは、1)核兵器の「広島」、「長崎」のように、サイバー兵器の威力を示す事例がないこと、2)サイバー兵器の破壊力が見えないこと、3)政府がサイバー兵器やサイバー活動についての情報を明らかにしたがらないこと、のた