前にも騒ぎを起こした首都圏の活断層・立川断層が、またも話題に上っている。 立川断層では2年前から活断層の大規模な発掘調査が行われた。そのときに東大地震研究所の先生が恥をかいたことがあった。かつての自動車工場の基礎の杭(くい)を、自然の岩が過去の地震で断ちきられたものと判断してしまったのだ。 そして、この5月の東京都瑞穂町での調査で14~15世紀以降に大地震があったとの結果が報じられた。同町の狭山神社の境内。先の工場跡とは別の場所だ。 政府の地震調査委員会は立川断層を次の発生が近づいている危険性の高いものに分類している。この断層帯では1万~1万5000年の間隔で地震が発生しているが、この1万3000年以上も地震が起きていないためだという。しかし、もし数百年前に地震があったのなら、この想定がまったく違ってしまう。 この瑞穂町の調査では、そのほかにも過去1万年以内に少なくとも1回以上の地震があっ