あるところでこれを「パクリンピック・エンブレム問題」と呼んで構造的な議論を展開したところ、なかなか好評でしたので、今回はそれをお話したいと思います。 同じ「アートディレクター」の仕事で、飲料の景品でも盗作が出てきた云々。報道の詳細は別として、こうした体質は根が深く、昨年このコラムで何度も取り上げた「偽ベートーベン」詐欺、STAP細胞詐欺などと同様の重症の病に端を発するものと思います。 個別のケースを取り沙汰立てる、ゴシップのようなものは別のメディアに任せるとして、ここではそういうメディアが2週間もすると忘却し尽くす構造的な問題に集中して、考えてみたいと思います。 創り手ならあるはずの「自ら撤廃する襟持」 まずなにより第1に、本当に自分で作ったものに自覚や誇りがあるクリエイターなら、作品や納品物が他の意匠と酷似している、などと指摘された場合 プライドと威信に懸けて、恐らく次のように反論するで
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