2003年に滋賀・湖東記念病院で死亡した入院中の男性患者(当時72歳)は、本当に殺害されたのか。人工呼吸器のチューブを外し、命を奪ったとして12年の懲役に服した元看護助手、西山美香さん(40)=滋賀県彦根市=のやり直しの裁判が3日、始まった。「私は殺していません」。西山さんは裁判官を真っすぐに見つめ、15年前、同じ大津地裁であった1審の時と同じように無実を訴えた。 西山さんはJR大津駅に姿を見せ、午後1時ごろ、井戸謙一弁護団長や支援者らと「一日も早く無罪判決を」と書かれた横断幕を掲げながら歩いて地裁へ。黒のスーツにグレーのコートを羽織り、赤い縁の眼鏡に髪を後ろで束ねた西山さんは、記者たちに「緊張しています」と語りかけて建物へ入った。爪には弁護士バッジのモチーフとなったヒマワリが描かれていた。 04年9月にあった1審の初公判で、手錠と腰縄を付けられた娘の姿にショックを受けた父輝男さん(77)
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