著作権料を払わずにBGMを流したとして、日本音楽著作権協会(JASRAC)は11日、札幌市の理容店と高松市の飲食店を相手取り、楽曲使用の差し止めと損害賠償を求める訴えをそれぞれ札幌・高松の各地裁に起こした。BGMの無断利用で提訴するのは初めてという。 JASRAC広報部によると、理容店は2014年5月から、飲食店は07年9月から、いずれも17年6月まで楽曲を許可なく店内で流した。損害賠償請求額はそれぞれ約3万円と約7万円という。 JASRACは15年、BGMの無断利用をめぐり171事業者に著作権料の支払いなどを求める民事調停を簡易裁判所に申し立てたが、「2事業者は支払いに応じず無断利用を続けており、放置できなかった」(広報部)としている。(赤田康和)