コロナ禍以降初の本格的な夏を迎えた8月に、一つのカメラアプリが話題となった。紙に描いた落書きをスマートフォンで撮影すると、スクリーンの中でキャラクターが紙から飛び出し、現実世界の上をキャラクターが動き回る様子を見ることができるという、エポックメイキングな体験が大きな反響を呼んだ。 (左から)Whatever CCOの川村真司氏、らくがきARのクリエイティブディレクターでありココノヱの元代表の宗佳広氏、同社CEOの富永勇亮氏 そのアプリの名は「らくがきAR」。クリエイティブスタジオのWhateverが手掛けたものだ。広告などを一切打っておらず、口コミのみだけで拡散。一時は、中国や韓国、台湾など日本を含めた8カ国で、アプリストアの有料ランキング1位を獲得した。また、「ワンピース」の作者・尾田栄一郎氏をはじめ、著名な漫画家たちがSNS上で動き回るキャラクターの動画をアップしはじめると、ダウンロー