認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえの調査によると、現在、子ども食堂の数は全国で9131か所にも上る(2023年12月現在)。これは全国の公立中学校と義務教育学校を合わせた数に匹敵し、子ども食堂は年々増加していることがわかる。 【写真】こんなに急増!子ども食堂の箇所数の推移、リサイクルランドセルを安価で提供 運営者が語る「子ども食堂のリアル」 子ども食堂とは、子どもが1人でも行ける無料または低額の食堂のことだ。おなかをすかせた子どもへの食事提供、孤食の解消、食育、地域交流の場づくりなど目的はさまざまで、任意団体やNPO法人だけでなく個人で運営している人も多い。 「私たちの目標は、“子ども食堂をなくすこと、子ども食堂がいらない社会をつくること”なんです」 こう語るのは、東京・荒川区「こども食堂サザンクロス」の南谷素子さんだ。 南谷さんは、2018年に個人で運営を始め、その後、N