豪栄道は大阪の寝屋川市出身だが,巨人ファンだそうで,どうしてそうなったのかはちょっと気になる。稀勢の里と同い年だが,稀勢の里が中卒で入門してはやばやと出世していったのに対し,豪栄道は埼玉栄高校に進学,高校横綱になるなど,アマチュア時代から名を馳せていた。全日本相撲選手権大会が3位であったから,あと少しで史上初の「高卒幕下付出」であったし,現在の制度であれば余裕の三段目付出であった。そのため本名の「澤井」も早くから注目していた人たちの間では通りが良く,四股名を得てからもしばらくは澤井と呼んでいた人も多かった。 2005年初場所で前相撲,2006年九州で新十両,2007年九月に新入幕でその場所11勝の敢闘賞,2008年九州で新小結であるから,出世はかなり早い。だが,そこから先が長かったのは稀勢の里と同じだった。エレベーターの状態を脱したのは2012年頃。その間に野球賭博問題により2010年の名