クリーム・スキミング(英語: Cream skimming)とは、企業にとって収益性の高い顧客のみに製品またはサービスを提供し、収益性の低い顧客を無視するというビジネス戦略をいう。 手動の遠心力を利用してクリームをミルクから分離するクリームセパレーター この用語は、分離機を用いて生乳から比重が軽い成分を抽出するクリームの製法に由来している。すなわち、クリームは生乳の上澄みをすくい取って(スキム)作られるのである。 ビジネスにおけるクリーム・スキミングの意味するところは、一部のサプライヤーが、収益性が低い顧客を捨て置くか他業者に押し付けて、(購入額が多い、あるいは低コストでサービスを提供できる)収益性の高い顧客、すなわち「クリーム」を囲い込むことである(通常、従前の価格よりも安く請求するものの、依然利益を上げている)。収益性が低い顧客に供給を行う業者は、逸失利益を補うために価格を引き上げざる