公的年金の積立金を運用しているGPIF=年金積立金管理運用独立行政法人は、ことし4月から6月の運用実績について、良好な企業業績を背景に世界的に株高が続いたことに加え、円安などの影響で5兆1000億円余りの黒字になったと発表しました。 それによりますと、積立金全体の収益は5兆1153億円の黒字で、収益率はプラス3.54%でした。 市場運用分の収益の内訳を見ますと、国内株式が2兆3161億円の黒字、外国株式が1兆9124億円の黒字、国内債券が14億円の赤字、外国債券が8809億円の黒字などとなっています。 これによりGPIFが運用する積立金の総額は149兆1987億円になりました。 GPIFは「良好な企業業績を背景に世界的な株高が続いたことに加え、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会による政策金利の引き上げなどで円安が進み、良好な市場環境が続いたことが、黒字につながった」として