中村勘九郎が主演を務めるNHK大河ドラマ『いだてん』の第1部最終話となる第24話が23日に放送され、平均視聴率は前回から0.9ポイント増の7.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことがわかった。ドラマタイトルやドラマの構造そのものを伏線として回収した展開に、視聴者から絶賛の声が集まっている。 第24話は、前回で描かれた関東大震災からの復興を描いた。というより、人々の「心の復興」を描いた。東京でのオリンピック開催を夢見て神宮外苑に競技場を建設していた嘉納治五郎(役所広司)は、その場所を仮設住宅建設用地として東京市に提供。避難してきた小梅(橋本愛)は、さっそく被災者相手に商売を始める。住まいも店もなくしたことを逆手に取り、不謹慎極まりない「丸焼け屋」という屋号で威勢よくすいとんを売る小梅。人間のたくましさ、生きようとするエネルギーが感じられる。小梅の姿は、日本を何度も復興させてきた数々の