時に、嗅覚は私たちに強く働きかけ、感情や記憶を揺り動かします。 皆さんは、そんな嗅覚とアートの融合を試みる嗅覚のアーティスト、上田麻希さんをご存知でしょうか。 上田さんは、思い出、感覚、感情、歴史、戦争など普通は匂いと結び付けられないようなモノゴトを取り上げ、「視覚的な要素を排除すればするほど、嗅覚体験が強くなるのではないだろうか」と、嗅覚を媒介とする作品の創作を行っています。 中でも、2015年ベルギーで開催された「戦争の匂い」展に出品した《戦争の果汁~広島と長崎(The Juice of War - Hiroshima & Nagasaki -) 》は大きな反響を呼び、上田さんは世界的な嗅覚アート(オルファクトリー・アート)のコンペ「アート・アンド・オルファクション・アワード 2016(Art and Olfaction Awards 2016)」のファイナリストにも選出されています。
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