水上バイクから振り落とされた後、衝撃やウオータージェット推進装置から噴き出した水が肛門から体内に入って内臓を傷つける死傷事故が昨夏、関西で相次いだ。国土交通省の運輸安全委員会はうち2件について調査結果をまとめ、注意を喚起している。水上バイクを製造・販売する会社の担当者は「水が肛門から入る事故は頻繁にあるものではない。ただ、スピードが出たときの水の勢いは相当激しく、肛門から入れば危険」と夏本番を前に注意を呼びかけている。明石では内臓破裂 死亡事故は平成23年7月31日、兵庫県明石市の松江海岸沖合で発生した。運輸安全委員会によると、水上バイクには操縦者のほか2人が座席後方に乗っていた。操縦者がスロットルをいっぱいに引いて加速を始めたところ、直後に最後尾に乗っていた兵庫県高砂市の女性会社員=当時(23)=が落水。女性は衝撃と噴き出す水などによって肛門から体内に水が入り、内臓を損傷して死亡したとい