情報通信総合研究所(ICR)は8月20日、「InfoCom ICT経済報告」を発表した。それによれば、2009年第2四半期(4-6月)の情報通信(ICT)産業は、輸出減少の底打ちから在庫調整の急速な進展により生産が持ち直し、6月には生産の減少幅が在庫の減少幅を下回って回復局面に入ったという。なお、同社は同報告書を四半期ごとに発表している。 情報通信産業の生産は、中国国内の内需刺激策を受けてデジタル家電需要が増加し、電子部品関連の輸出が回復したのに加え、国内の追加経済対策による液晶テレビ需要の増加により、持ち直したという。民需における設備投資は依然低迷しているものの、生産や輸出の底打ちが設備投資の増加にまで波及するかが、今後の注目点だとしている。 関連在庫の調整はITバブル崩壊後の10カ月に比べて長引くとの予想だったが、急速に進展したという。 情報通信産業の関連生産・在庫・設備投資(民需)・