解説委員室ブログ:NHKブログ | 視点・論点 | 視点･論点 「穀物価格の高騰と食卓」<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2008年03月19日 (水)視点･論点 「穀物価格の高騰と食卓」 東京農業大学客員教授 中村靖彦 この頃買い物をするときに、食品の値上がりに、愕然とした経験はありませんか？ 食パンやカップ麺などのごく日常的な食品です。一個づつは２０円とか３０円の値上がりでも、合計すると相当な金額になっていて家計の上では大きな負担になっています。昨年の暮れ以降続いているこの傾向の原因は何か、実はその背景に国際的な食料事情穀物事情があるのです。今日は、このお話をします。 本当に身近な食品ばかりで、庶民の食卓を直撃している。日本はずっとデフレ傾向が続いていて物価は落ちついていたが、食品だけはここに来て値上がりが目立つ。消費者は生活防衛に追われているのが実情。 食品価格値上がりの背景。 何故食品の価格の値上がりが続いているのか？背景には、国際的な資源問題が
