国際非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」(SCJ、東京都)が全国の成人約800人を対象に実施した「子どもの貧困」に関する意識調査で、回答者の91%が「日本で、子どもの貧困は問題」とし、83%の人が「貧困は起きている」と答えたことが分かった。貧困が最も影響を与える分野としては「教育」を挙げた人が最も多かった。SCJは政府に早急な実態把握を求めている。 調査は今年8〜9月、東京、大阪、愛知、広島などの男女779人に直接配布などで実施し、国立社会保障・人口問題研究所の阿部彩氏に分析を依頼した。 貧困を問題だとした人の中で「子どもの貧困が増えている」と答えたのは54%。このうち64%は「5年以上前から」と答えた。貧困がもっとも影響を与える分野を選択してもらったところ、教育38%▽心理32%▽衣食住16%−−の順に多かった。 自由回答では、子育て支援に携わる20代女性は「(貧困家