警察庁は21日、自転車道や歩道上に明示された自転車通行部分で自転車の一方通行規制をできるようにするため、「自転車一方通行」の標識を新設する標識表示令改正案をまとめた。自転車の交錯による事故防止と幅員が確保できない道路での自転車道の整備促進が目的で、22日~8月20日に一般から意見を募集した上で、年内にも施行する方針。 警察庁によると、平成22年の自転車関連事故は15万1626件で全事故の20・9%を占める。一方、自転車道の整備前と整備後では事故が26%減少、歩道上に自転車通行部分を明示した場合でも14%減るなど、事故防止効果が表れた。 ただ、相互通行の自転車道と歩道上の自転車通行部分とも、道路の幅員が確保できず整備できないケースが少なくなかった。このため、一方通行にすることで自転車の交錯をなくし、狭い幅員でも整備しやすい環境をつくることにしたという。