今年の1月に行なわれた日教組の教研集会で発表された授業実践が右派の攻撃にあった(その一例)ことは記憶に新しいところですが、4月28日の朝日新聞が「「みる・きく・はなす」はいま 25年の轍:1 加害、教えると「反日」」と題する記事でこの件をとりあげています。しかしどうも隔靴掻痒の感を拭えません。 例えば先に挙げた産経の記事では「日中戦争の南京戦で報道された日本軍の“百人斬(き)り”を事実と断定して中学生に教える教育実践」(強調引用者)とされているわけですが、朝日の記事では次のように紹介されています。 (……)日中戦争時に報道された「百人斬り競争」の新聞記事を中学校の授業で扱った。南京へ向かうふたりの将校がどちらが早く100人を斬るか競争中だという、当時の記事を見せた。 「今の世の中で一番してはいけないことはなに?」 「人を殺すこと」 「そうだね。でも戦争になると、人を殺すことは良いことになっ