紅一点 赤いビキニの女性サーファー とある日の出来事、バリ島は快晴でサーファーの姿も決して多くなかった。 波のサイズは肩からオーバーヘッド。 ほぼ無風のパーフェクトなコンディションだった。 そのセッションでは『彼女』を除いて全員が男性だったこともあり、彼女の存在は際立っていた。 真っ赤なビキニも良く似合っていたし、少し怖がりながら波に乗っている姿もなんだか愛らしかった。 「どこから来たの?」 ゲッティングアウトするタイミングが重なった時に自然に声をかけた。 いやいや、ナンパではありません。 断じてナンパではありません。 なんとなく目が合って、そういう流れになったにすぎない、と言い訳しておこう。 「ニュージーランドよ」 彼女は笑顔で答えてくれた。 「ボクは日本から」 軽く自己紹介。 「私、日本大好きよ」 「え?なんで?」 いきなり日本を好きだなんて、なんだか自分のことを好きと言われているよう
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