企業が取引する際に使われる「約束手形」。政府は5年後の2026年をめどに利用を廃止するよう業界に呼びかけることになりました。約束手形の役割や廃止のねらいについて経済部の佐々木悠介記者教えて! 約束手形はひと言で言えば取引先への支払いを約束する有価証券です。 見た目は小切手のような紙で、金融機関が発行しています。企業は、商品やサービスの提供を受けると、現金の代わりに金額や支払期日などを記入した紙を渡します。これが約束手形です。 手元に現金がない時に支払いを猶予してもらい資金繰りの負担を軽減する手段として用いられてきました。今の約束手形は明治時代に制度ができましたが、手形を使った商習慣は江戸時代から存在したと言われています。