富士通のクラウド・サービスを活用した、「ペット医療」に関する実証実験が始まった。同社と東京城南 地域獣医療推進協会(以下、TRVA)は、ペットの診療情報を地域で共有・活用する実証実験を2011年5月12日に始めた。富士通は今回の実験を通し、人間に対する医療とは保険制度や規制の内容が異なるペット医療の分野で、「どうぶつ医療クラウド」という新たな枠組みを構築したい考え。 最近では、ペットの“家族化”に伴い、「ペット医療に対する飼主の意識が変化している」(TRVA)という。人間と同様に、医療の質の向上に対する要求が強く、例えば、夜間の救急診療や高度な医療設備を必要とする2次診療への対応、地域内の医療連携、診療の透明性などが求められているとする。こうした飼主の要求と同時に、医療現場における効率化も同時に図れる取り組みとして、今回の実証実験に着手した。 今回の実証実験は、TRVAが2011年2月に開