これまでIoT(インターネット・オブ・シングズ)化を手掛けた飲料自販機やデジタルサイネージなどは100万台超。合計5000万ダウンロードを超える著名なスマホアプリと連携し、ユーザーの動線を把握。蓄積したデータで店舗への送客効果を計測できるだけでなく、ビッグデータとして街の混雑緩和にも役立てられる――。 こんな「オフライン行動データプラットフォーム」を展開するベンチャー企業がある。東京・有楽町に小さなオフィスを構える「unerry(ウネリー)」だ。社長を務める内山英俊氏が2015年に設立した。 同社プラットフォーム「Beacon Bank」でキーとなる技術は文字通り「ビーコン」。自販機などの機器に搭載したIoTセンサーがBluetoothを使ってスマホアプリと情報をやり取りする。単純な仕組みではあるが、同社が開発したソフトウエアにはビーコンを素早く動的に選ぶ機能など特許技術がちりばめられてい