買って一年棚に飾って、ようやっと読み終えた訳ですが、凄いですわこれ。何が凄いって、ジャンル超越とかそういうレベルじゃなかったです。 【気を付けて書きますが、以下ネタばれ含む可能性アリ】 認識が世界を支える、そんなテーマで書かれた作品は良くありますが、これはそんなレベルじゃない。認識によって世界が変わるのは当たり前の前提となって、じゃあその認識によってどうやって世界が移り変わってくのか?時間だとか空間だとかそういったものも全て、どうやって流れてそこに在り、どう流れて行くのか?宇宙とか並行世界とかどうなんよとか。 そんなものが時に哲学的に、時にSFチックに、時にノリによって描かれて行きます。シュババババとまるで機械で札が数えられるような勢いで概念が上書き、overrideされてゆき、そして物語がぐねぐねと暴れながら突き進んでいきます。 キャラクターもいつもの氏の作品の通り、魅力のあるキャラクタ