「エコだかレゴだか俺は知らねえし親方日の丸、時流、世間に媚びるみてえで嫌だっ。絶対に嫌だっ」といって会社の環境に対する取り組みに否定的だったウチの部長が営業部としての環境対策指針を打ち出したのは昨年の晩夏のことである。 指針の要旨は三つにわけられる。1.営業車として電気自動車を導入し化石燃料とゴムタイヤに頼った脆弱かつ不謹慎な企業体質の改善に寄与する、2.営業車(全5台)の20%にETCを搭載して領収書を授受を廃止、紙資源使用量の抜本的削減をはかり地球上の森林の保護に貢献する、3.従来の化石的営業ツールを見直しブーメラントーク・手品・似顔絵・腹話術を導入、営業を効率化し腹を切って話せる関係構築までの時間短縮とそれに伴うアルコール資源の消費を抑える、というものであった。 当初、「会社の看板を背負ってる営業がケチケチしていたら客までがケチケチになってケチケチな契約しか取れなくなり社長からケチが