さて 大岡越前守の名裁きの一つとして、「三方一両損」という有名な話がある。 左官金太郎が3両拾い、落とし主の大工吉五郎に届けるが、吉五郎はいったん落とした以上、自分のものではないと受け取らない。大岡越前守は1両足して、2両ずつ両人に渡し、三方1両損にして解決する。 三方一両損(さんぼういちりょうぞん)の意味 - goo国語辞書 というお話。 これを数学的に一般化するとどうなるかというのが本日のネタ。 n+1方x円損を考える m円のお金があり、その所有権をn人が争っているとする。 ある親切な人(三方一両損における大岡越前)がx円を提供したとして、m円を独り占めした時と、m+x円をn人で分割した時の差額がx円に等しければ、n+1方x円損となる。 これを数式に起こして解くと、 となり、mとnが与えられれば、xを求められることになる。 三方一両損の場合は、m=3、n=2であるから、 で、大岡越前が